ギックリ腰

ぎっくり腰

ぎっくり腰は『急性腰痛』『椎間捻挫』とも呼ばれ、いきなりグキっという衝撃と共に、腰が強烈な激痛に襲われるものです。

ぎっくり腰はどうしたら起きるということがありません。原因は様々で、ぎっくり腰になる人の数だけ原因があると考えた方がいいでしょう。

腰椎が瞬間的にずれてしまい、腰の筋肉が負荷に耐え切れずに炎症を起こしてしまう腰痛です。

突然腰に激痛が走り、その場から動けなくなる。

ぎっくり腰と呼ばれるものは、検査をしても椎間板や骨格組織にも異常が認められませんし、神経痛も発症しません。

こうして、目立ったものがないにも関わらず、腰痛の症状がある場合には、ぎっくり腰や急性腰痛、椎間捻挫などの症状名がつけられることになります。

どうして痛くなる?

ぎっくり腰になった人の数だけ原因があると先に紹介しましたが、ぎっくり腰になる原因の多くは3つ挙げられます。

ぎっくり腰になる原因として、根本的な原因になっているわけではなく、様々な要因が絡みあい、ぎっくり腰という結果になってしまいます。

筋肉疲労

まず1つ挙げられるのが、筋肉の慢性疲労です。

ぎっくり腰は突然起こりますが、症状としていきなり表れるだけで、ゆっくりとその原因となるものは進行しているのです。

中腰で荷物を持上げようとした瞬間に激痛が走ったり、よろめいてちょっと片足を勢いよくついてしまった瞬間などにぎっくり腰になりやすいですが、日常の中で同じ動作をしても平気だったのに、ある瞬間にぎっくり腰になってしまうのです。

これは、少しずつ溜め込んだ筋肉疲労が、あるとき負荷の許容量を超えてしまい、腰痛として発症してしまったと言えるでしょう。

日常生活を送る中で、筋肉疲労は必ず起こります。

それを回復するメカニズムを持ち合わせていますが、睡眠不足や栄養バランスが取れていなかったり、運動不足や座りっぱなしの仕事を続けるなどしていると、筋肉疲労が回復することなく徐々に蓄積されていき、やがて腰痛を招いてしまうことになるのです

骨格の歪み

ぎっくり腰になる原因の1つに、骨格の歪みもあげることができます。

私たちの日常を振り返ってみると、立ちっぱなしの仕事や座りっぱなしの仕事に就いていると、長時間、限られた姿勢でいることが多いでしょう。

こうすることで、身体の柔軟性が失われていき、同じ骨格や筋肉だけを使うことになってしまいます。

使われている筋肉には負荷がかかり、使われていない筋肉は少しずつ緩んでいきます。

こうしたことが筋力のアンバランスを生み出し、骨格の歪みを招いてしまいます。

歪んだ骨格は左右のアンバランスを生み出し、その周囲の筋肉への負荷に変わります。身体のバランスをとろうとする代わりの筋肉にも徐々に筋肉疲労が蓄積され、やがて腰痛につながるのです。

いきなりの過負荷

若い人やスポーツ選手に多いぎっくり腰の原因の1つで、高いところから飛び降りた着地の瞬間や、勢いよく振り返った瞬間、横になっていて勢いよく起き上がったときなど、止まっている状態からいきなり動いたときや、動きの急激な切り替えの時に、腰にいきなりの過負荷がかかり、ぎっくり腰を起こしてしまいます。

その他の原因

ぎっくり腰になる原因として考えられるものは、上記したものの他に、体重や筋肉のバランスや生活習慣、または生活環境、体質なども考えられます。

ここで紹介したものはあくまでも代表的なものであって、必ずしもこれらがあてはまるという人がいないことも確かです。

ぎっくり腰の発症に大きく関係していることは確かですが、ぎっくり腰の種類は人それぞれなのです。

山崎療術院